長岡赤十字病院脳神経外科

 Department of  
  Neurosurgery,

 Japanese Red Cross
   Nagaoka Hospital

 

〒940-2085

 新潟県長岡市千秋

  2丁目297番地1

 2-297-1 Senshu, 
  Nagaoka City, 
   Niigata 940-2085,     Japan.

 

 TEL 0258-28-3600

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三叉神経痛の治療

 左右どちらかの顔面の激痛を主症状とする三叉神経痛に関してご紹介します.痛みの特徴は食事・歯磨き・会話・冷風などで誘発される顔面の”電撃痛”であり,特に下顎や頬部に多く,感覚自体の障害はありません.歯科にて齲歯などの原因がない場合,本疾患である可能性がありまます.

 

 片側顔面痙攣同様,神経血管圧迫症候群と呼ばれる病態に属します.顔面の知覚の担当神経(電線のような役目)である三叉神経が頭蓋内の正常な血管の圧迫によりねじ曲げられていることがその病態と関係すると言われています.

 カルバマゼピン(テグレトール)という抗てんかん薬が著効することが知られていますが,症状が進行し薬でコントロールできなくなった場合には,手術治療を希望される方が多いです.手術では,やはり片側顔面痙攣同様に神経血管圧迫部位の解除を行います.本疾患とは異なる類似疾患もいくつかあり,治療にあたっては特に確実な診断が重要です.

 治療法としては,その他に三叉神経に対する定位放射線治療(ガンマナイフ)という方法もありますが,根治的治療法ではありません.しかし2015年3月26日から日本では保険適応となりました。御高齢な患者様,全身麻酔が困難な患者様,再発の患者様では治療法のオプションの一つであり,当科では新潟県五泉市の北日本脳神経外科病院に依頼しています.

 

 本症状にて苦しんでおられる方は,是非外来にてご相談下さい.

 

 

 

三叉神経痛治療後の長期成績

 

上段は手術後,下段はガンマナイフ治療後.

手術治療では完全治癒のExcellentが75%程度であるのに比べ,ガンマナイフでは症状が軽減したものの依然として薬物が必要なGoodが50%以上であることが分かります.